ラーメンを食べなくなって久しい。
今は減量期に入っているので、
とにかくお腹周りの脂肪を減らすために、
納豆、豆腐、肉、納豆、豆腐、肉……
のようなタンパクラブな食生活を続けている。

そういう時に、わたしはこの写真を見る。
我が愛しの「小法師」名物「チャーシュー麺」だ。

kitakata

これを大きく引き伸ばしてプリントアウトし、
部屋の壁に貼って、それをうっとりと眺めている。

文章を書きながら、
編集をしながら、
いつだってこれを眺めている。

わたしにとってこれはもはや、
中学時代に壁に貼っていた、
グラビアアイドルの水着ポスターと同じだ。
(名前は秘密だ)

瑞々しく艶やかなボディは、
夏の日差しを跳ね返し、
まさにキラキラと輝く宝石のようである。
(はぁ……美味しそう)

どこまでも肉肉しく、
その本懐たる麺が、
微塵も見えないところが素晴らしい。
(はぁ……美味しそう)

最初に食べたのは、そう、調布だ。
京王線調布駅の前に「小法師」はあった。

初めて食べたときの衝撃たるやなかった。
ラーメンを食べているのか、
肉を食べているのか、
それすらもわからなくなるほど、
肉の量に圧倒された。
(両方食べていたんだけどね)

しかもこのチャーシューが美味しいのだ。
柔らかすぎず、
適度に硬さがあって、
噛みごたえがある上に、
噛めば噛むほど、
ジューシーな味が喉に落ちる。

そして麺をすすり、
黄金色のつゆを飲む……。

ああ、美味しい……だろうな……。

というか、幾つになっても、
こういう食べものが美味いんだよなぁ。

今度はいつ食べられるだろうか。
それを夢見て、
今日もまた、
納豆、豆腐、肉、納豆、豆腐、肉の夜だ。

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