東京から少し南へ下った所に、
こんなに気持ちが良くて魚が釣れる釣り場がある。

まさに大地から釣っている気持ちになれる場所。
今の時期だとつい飛び込んで泳いでみたくなる、
そんな開放的な場所だ。

seafishing

ここは、観音崎。
地図でいうと、この辺りだ。(google mapが開く)

東京湾の入り口付近で、対岸は富津岬のある富津市。
こちらは米軍基地があることでもおなじみの横須賀市だ。

こちらは東に面した海辺なので、
快晴の早朝に来れば、
千葉方面の海上から生まれてくる朝陽が、
きっと綺麗に見えるだろう。

観音崎という名前の由来は、
741年に行基が、この地に住む大蛇を退治して、
船守観音を祀ったことが由来らしい。
(参照:Wikipedia 観音崎

ちなみにここにある観音崎灯台も有名で、
1869年に建設され、初点灯した、
日本最初の洋式灯台らしい。

その後、関東大震災など二度の地震で倒壊し、
今のは3代目に当たるとのこと。
J SOUL BROTHERSたちと同じというわけだ。
(東北大震災では、大丈夫だったのだな)

きっとこのあたりでは、
昔も恋人たちが、
手に手を取り合って、
お互いの将来を思いながら、
海を見ていたんだろうなぁ、
などとつい色々想像してしまう。

人間の行動なんて、
そう変わらないように思うのだ。

大人たちの目から離れて、
観音崎を奥へ奥へと歩いていく。

ゴツゴツした岩場を、
手を取り合いながら、
「落ちるなよ」とか、
「もう、押さないで」などと言いながら、
お互いキュンキュンしながら、
お互いドキドキしながら、
この海を眺めていただろう。

そんなことを考えながら、
海風に当たる一人の私……。
残念この上ない。

それはそうと、
この人間の変わらないであろう行動も、
電極をブッ刺して、
AIの世界と繋がり始めたらどうなるのだろうか。

今の30代から上あたりが全員鬼籍に入り、
人口の少なくなった世界……。
そこで生きる人たちは、
もはや新たな生命体として暮らしているのだろうか。

今までの人間を、
ネアンデルタール人を見るかのように、
教科書で習い、
新たな恋をしているのか。

最近、そんなことばかり考えている。