秋内 常良のブログ

【作家】秋内 常良(あきない つねよし)のブログです。

2018年05月

どこから変わってしまったのか。

貧すれば鈍ずる、と言われる。

日本は貧しくなり、いつの間にか、

自分だけが良くなればいいと、

本気で思う人々を作り上げてしまったのか。

でも、かつては貧しくても、

お天道様は見ているからと、

人としての矜持は、

もう少しもちわせていたのではないのか。

教育がそうしたのか?

もちろんそれもあるだろうし、

何か一つの原因をあげつらってもしょうがない。

全てが緩やかに影響した結果だろう。

悪い習慣と一緒だ。

毎日の暮らしの中でじわりじわりと蝕んで行くのだ。

それを改良するには何が良いか。

断ち切ることと地道な改良の、

両輪でやるしかない。

これが国となると、果たしてどうやるのだろうか。

おそらく100年単位での変化になるのだろうか。

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先日、エレベーターに乗っている時、
おなら事件が発生した。

そのほぼ密閉された小さな空間には、
事案当時5名の男女が乗っていた。
内訳は男性2名、女性3名だ。

1階から全員が乗り込み、
ドアが音もなく閉じた。

そのエレベーターは1階ずつ止まるのではなく、
数階分を飛ばして昇るタイプだった。

事件は数秒後に不意に起こった。

非常に薄い音で、
「ぷぅ〜」
と静かに室内に響いた。

時間的には結構ながく響いていた。

蚊が飛ぶように、
「ぷぅ〜」
と鳴っていた。

一気に室内が緊張したのは言うまでもない。

おそらく一番はしてしまった張本人だろう。

だが問題はそこではない。

その音が鳴った瞬間から、
全員の考えが手に取るようにわかった。

「誰かオナラした」
「まだ鳴ってる。これは結構我慢したな」
「大変だな まだ止まらないよ」
「ふふ 誰だ誰だ?」
「はっ これ みんなそう思ってるよな……」
「だとしたら 俺も(私も)疑われてる?」
「いやいやいや、俺じゃないって」
「でもそれをアピールすると怪しまれるな」
「どうする とりあえず普通に表示板を見るか」
「おい、みんなそんな感じで見てるよ!」
「横目で見あってるよ!」
チーン、とドアが開く。

残念ながらそこで降りてしまったので、
その後のさらなる緊張感はわからない。

でも、こういう時の対処法として、
楽しい正解というのはどういうのがあるのか。

降りる階が近かったら、
「ごめんなさい! 我慢足らずでした!」
と言って、チーンとドアが開き、
頭を掻きながら出ていく。

それも微笑ましい。

他にはどんなのがあるのかな。
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運動会に参加する。
雲ひとつない快晴ではなく、
雲に覆われつつ、時折陽射しが届くという、
やる方にもみる方にも快適な陽気。
おかげさまで気持ちよく応援できた。

それにしてもこの運動会。
いつから体育の日じゃなくなったんだ?
確か、秋晴れの確率が高いから、
体育の日に開催されていたように思うが。
それがいつしか、しれっと、
五月のこの時期に変わっていた。
(学校によるのかな)

秋じゃなく春になると何が違うのか。

四月が入学だったり、
クラス替えだったりするから、
みんなで協力しながら練習する中で、
仲良くなれたりするのだろうか。

または、
秋だと入試とか試験とかが近いから、
もっと勉強したいなんて輩が、
大勢いるからだろうか。

こうしていろんなことが、
しれっと変わっていく。
良い方に変わればいいのですが、
しれっと変わることって、
たいてい都合が悪い方に変わるんですよね。
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100年前と今の日本はどう違うのか。
2018年の100年前は、1918年。大正7年。
wikipediaレベルでちょこっと調べてみると、
松下幸之助が松下電気を設立したらしい。
ちょうど100年目。

これから電気の時代が来る、
と考えて、電気の事業を興したらしいですが、
次の時代の兆しを掴み取る能力に、
長けていたからこその実行だったのでしょう。

第一次世界大戦が広まり始め、
世界は暗い闇の中へ向かっていた時代。
電気は一気に市民権を得ていき、
今や、
電気ばかりの暮らしになりました。

松下さん大当たり。

朝起きて電気をつけて、
パソコンつけて、
スマホを充電機から外して、
電車乗って、
などなど、
見える範囲から見えない範囲まで、
あらゆるところで電気が使われています。

電気がないと、暮らせない。
そんなレベルにまで発展した電気。
ここに張ったことは、
痛快だったろうなぁ。

これからの100年は果たしてどうなるか。

チップに張っている人が、
今のところ、とても有名ですよね。

個人的には……、

全然わかりません(苦笑)

もしわかったら、
その時は張らなきゃですね。
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何かを比べるのが楽しい。
特に時間をその内部に捉えたものがいい。
例えば、
同じ人の20代と50代の表情とか、
同じ場所から撮影した数十年後の街並など。
変化しているものが好きなのかもしれない。
(してないのもか)

毎日鏡で見ている自分も、
ある時間の塊を一気にぶつけると、
変化していることに気づく。

この変化の兆しを捉えたい。
誰もが気づかないようなささいな違い。
まるで、
大陸が徐々に動いている数ミリのような、
まるで、
誰かが静かに仕込み始めた株化のような、
まるで、
食べるたびに静かに溜まる脂肪のような、
そんな静かな動きを掴み取りたい。

その能力を高めたいなぁと思いつつ、
なかなか鈍感な自分を改良するのは、
難しいと感じる毎日だ。
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役所広司が熱い。
無名塾出身の大好きな俳優です。
いつの間にか美しい顔だらけになっていた、
日本の映画界において、
顔の迫力が三船敏郎に並ぶ、
もしくは凌駕するぐらい、
画面からこちらに飛び出る、
まるで3Dのような迫力です。

個人的には人生同様、
多様な顔の俳優が画面の中で、
自由闊達に演技をしている姿を見たいと、
常に思っている身としては、
美しさという基準以外の俳優が、
縦横無尽に活躍している姿を観ると、
心踊ります。

最近の役所広司は、
宝くじのCMが親しまれているのかな。
あの時代劇から現代に飛び出してきた、
変なおじさんです。

あれも顔の迫力素晴らしいですよね。
しかもあの真面目にその場にいる感じ。
あの「まさにその場にいる感じ」が、
もうなんとも言えずたまりません。

最初の印象は、
「タンポポ」(監督:伊丹十三)
の中で演じた、外で殺される、
やぐざでしょうか。

それから、
「KAMIKAZE TAXI」(監督:原田眞人)
が来るのかな。
(これで原田監督にハマったと想像)

そして大ヒットした、
「Shall we ダンス?」(監督:周防正行)
の冴えない中年。
これはおじさん主演で大ヒットという、
奇跡的な興行が素晴らしい。

この辺りからはそれはもう、
擦れるんじゃないかと思うほど、
今まで出ずっぱりな俳優ですよね。
全然擦れてないところが、
本当に素晴らしい。

個人的に好きなものは、
「金融腐蝕列島呪縛」
「突入せよ!あさま山荘事件」
「わが母の記」
「孤狼の血」
と熱いものが好きな傾向があるみたい。

あとは何度見ても楽しい、
テレビ時代劇「三匹が斬る!」ですね。

ああ、 また観たくなって来ました。
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何かに集中することが、
すべての成功への最大の秘訣ではないか、
そう思っています。
というか、それ以外に力を入れる必要は、
まったくないと言ってもいいと、
最近特にそう感じています。

例えば、今話題のサッカー選手もそうだし、
強くなってきているテニス選手もそう、
上場する会社の経営者もそうですが、
皆、目標を定め、それに向けて、
ひたすら集中して、そればかり考えている。

だから、時間を味方につけて、
成長し続けているわけです。

それが不安になったり、
ブレてしまうと、
他の情報が欲しくなる。
そうなると、ついその情報を求めてしまう。

でも、本質的には、
そういう情報は必要ないですよねきっと。

テレビをみて、そこで写っているサッカー選手が、
集中してサッカーのことばかり考えて、
ゴール目指して死ぬ気でやってるんです、
というインタビューを見ている、
その時間がきっと無駄なんですよね。

何かを追っている時には、
そんな無駄はしないんです。
追ってないからこそ、
そういう本質的に必要な時間以外のことに、
時間を費やしてしまっているわけです。

時間は平等。
時間だけは平等。

その時間を味方につけるためには、
集中するしかないみたいですね。
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マラソンをしていると、
文章を書いている仕事に重ね合わせることが、
多いように思います。
この辺りのことは、
村上春樹がよく言っているから、
そちらを読んだ方がぐっとくると思うけれど、
なにせあのマラソンをしている時の、
心の動きを丹念に追って行くと、
まさにそうだなと思います。

走り始めは、二つある。
一つ目は、例えば雨が続いたあとなんかに、
走りたくてウズウズしている感じ。
走り出すのが嬉しくてたまらない感じです。

もう一つが、
あまり走りたくないけれど、
走っておかないと体の良い状態を、
維持できないからという、
どちらかといえば、後ろ向きな理由。

どちらも走ることには変わりないけれど、
気持ちは大きく違います。

そして、走り始めると、
だいたい同じ気持ちになるから不思議です。

最初は、足の裏や足首、肺、
すべてが無理して頑張っている感じで、
その全てに話しかけながら、
ゆっくり体を温めて行くように、
足を進めていきます。

調子が良ければ速く走ろうとするので、
それをなだめるようにしてゆっくりと、
調子があまり良くないと、
すぐに歩きたくなるだらしなさを、
戒めるようにして徐々に足を出す。

どちらも、
丁寧に体に話しかけながら、
走る点で似ています。

その後は、体が慣れ、
走る気持ち良さが勝り、
だんだんリズミカルになってきます。

そうなると、走ることが、
とても楽しくなってくる。
呼吸もリズミカルに行なっているので、
疲れも感じにくい。

個人的には一番気持ちいい時です。

それが、次第に距離が伸びるに従い、
肺(心肺機能)や足首、足の甲、ふくらはぎ、
あたりに違和感が出てくるようになります。

この辺りは日毎の訓練次第ですが、
だんだん違和感は出てくるものです。

そんな時、いつも思います。
それは、
「人間はなんて怠け者なんだ」
ということです。

油断すると、すぐに止まろうとします。
(そうじゃない人もいるでしょうが)

そこでどうするか。
答えは一つしかありません。

「あと一歩」

もう本当にこれしかないと言っていい。

とりあえず、あと一歩だけ、
それだけはやろうと。

もちろん、走っているので、
その一歩の次にすぐに次の一歩がを、
出さないといけなくなりますが、
とりあえず、
その目の前の一歩を頑張るのみだ、
ということがわかってきました。

これは文章を書いていると、
心底身にしみる感覚です。

文章をもっともっと上手くなりたい、
物語をもっともっと上手に描きたい、
とう思った時に、
毎日毎日書くしかないわけです。

凡人は書くしかない。
これ、あのサッカー選手も言っていましたね。
早速影響されています。

でもまあ、本当にそう思います。

書きたくても、書きたくなくても、
とにかく少しでも上手になることを夢見て、
1文字1文字書いて行くしかないわけです。

それ以外に、
上手になれる方法はきっとないんでしょう。

だから、悩んでいる人は、
すべてを遮断して、
それだけに1年費やしてみたらいいんですよ。
1年は長いと思うかもしれない。
(本当は超短いですが)
そういう場合は、せめて1週間。
1週間粘ってみましょう。

それができたら、
成功体験となって心に残ります。
すると、不思議なことに次に行ける。

以前、私が大好きで尊敬している方が、
こう言ってました。
「100万円という塊を貯めることが大切です。
 それが貯められないとつい使ってしまうんです。
 でも、実際に達成できたら、今度は、
 その塊を崩したくなくなるんです。
 そうなると、次が見えてきます。
 100万の塊を崩したくない人は、
 次は1000万ですよね。
 その次は……と考える素地が、
 最初の100万の時にできるんです」

これは本当にそう思いました。
大事ですね。集中。

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命令されて命を取られる時代ではない、
この幸せな時代に、
自分の生き方を流されて生きていては、
とてももったいないことだと、
最近強く思うようになってきました。

でも、人間は慣れの生き物なので、
毎日の暮らしに慣れていると、
いつも目の前のことをこなすうちに、
あっという間に夜を迎えてしまいます。

さてどうすればいいのかなと、
考えているのですが、
一つヒントを見つけたので、
それを実践することにしました。

その前に、今とても興味があるのが、
食です。
特に、季節のものを取り入れた、
色とりどりの和食。
これを毎日美味しくいただく暮らし、
にするにはどうすればいいかを、
考えているわけです。

忙しいと言い訳をしてしまうと、
全てができません。

そこは価値観を変える必要があるわけです。

つまり、
忙しいが何だろうがやりたいこと、
これを暮らしの価値観の中心にすえる、
決意をして行動することです。

ただ、いきなり理想の暮らしにするには、
程遠い。

それを一気に変えようとするから、
すぐに息が上がって、
途中でやめてしまうのがこれまでの悪い癖なので、
この数年は、ちょこちょこ、
「頑張らないで」
やることにしてきたら、徐々に変わってきました。

水回りでも部屋でもキレイにしていたい、
と思っている時に、
どういう意識で入ればいいいのかなと考えたんですが、
とても良い先人の言葉がありました。
それは、いつも台所を美しく整えている、
ある料理家の言葉。
「左手がふきんだったらいいと思うの!」

いやあ、この意識を植えつけたいなと。
右手で作業をしつつ、
左手でどんどん拭いてキレイにしていきたい、
とこのかたは思っているために、
この言葉が出てきたんでしょう。

これを自分に置き換えると、
例えば一度部屋は掃除したとしても、
毎日、チラシなどが入ってきて、
それをつい部屋に持ち帰ってしまった時、
つい、置き場所に困って、適当に置く。
つい、その置いたチラシをそのままにする。
つい、また同じ行為をする。
そうなると、そのついが部屋を乱し、
いつの間にか汚くなって行くのですが、
これをやめようと。

まずはルールを決めて、
それをこなしていく。
しかも、簡単にできることから。
頑張りたくないのでね。

こういう暮らしをベースに、
映像や文章を作り続ける暮らしをしたいなぁ。

熊本をベースに美味しい和食を作られている、
細川亜衣さんの本。
野菜
細川 亜衣
リトル・モア
2017-02-22



博多に暮らし、人生の機微まで教えてくれる、
タミ先生の本。


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何かを伝える、
自分のことをより知ってもらう、
良好なコミュニケーションを築き上げる。

そんなことを考えるときに、
いつも「うまいなぁ」と思う人たちがいる。
自己紹介がうまかったり、
聞き手を気持ちよくさせたり、
場の全体を盛り上げたり、
次にまた会いたいと思わせたり、
そういう、良質な人間関係を、
こともなげにできる人っていますよね。

何が秘訣なのか、
会話をしたり、インタビューをしたり、
遊んだりする中で、
自分なりに考えたことがあります。

それは、
・笑顔で明るい。
・いきなりあっと思うことをしてくる。
・自己紹介が印象的。
・キャッチコピーがある。
・話す内容が笑える。
・話す内容がとても役に立つ。
・聞き手が喜ぶように気を使う。
・終わったらまた笑顔で挨拶。
・次に会ったときも快活に挨拶。
を普通にやっているなぁということでした。

よく、
「明るさはドアを開ける」と言われるように、
明るい人にはみんなおおらかになる傾向が、
どうやらあるようです。

むすっとした人にはこちらも気構えますが、
ニコニコと「どうもどうも!」と来る人には、
つい応じてしまいます。

この中でやはり、言葉に関することが、
一番難しく、練習が必要かなと思います。

印象的な自己紹介や、
キャッチコピーは欲しいですよね。
しかも、ダラダラ長くはダメで、
パシッと軽やかにできたら最高です。

肝は、カッコつけないこと。

失敗談をうまく入れられたら、
より膨らむだろうなと考えますが、
なかなかいいのが思い浮かんできません。

「100億の借金から順調経営へ戻した◯◯」
「毎年5,000人と名刺交換する◯◯」
「電子機器を一切使わない◯◯」
「体重100キロなのに100mを11秒で走る◯◯」
などなど。

自分につけるのって恥ずかしくて、
難しいものですよね。
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